タモギ茸の原木栽培に挑戦【裏庭キノコ栽培】

タモギタケの原木栽培

今年、露木家の裏庭にある花壇でタモギ茸というキノコの原木栽培に挑戦しました!

といっても、すでに菌糸が蔓延した状態の『熟成済みホダ木』を購入できるので、土に埋めてキノコが生えてくるのを待つだけの簡単なものです。

6月中旬頃に原木を埋め込み、9月頃に無事立派なタモギ茸が収穫出来ました。

という事で今回は、タモギ茸の完熟原木の買い方や栽培方法、美味しい食べ方などについて紹介いたします。

 

 

タモギ茸とは

タモギタケ

タモギ茸は黄色いカサが特徴のヒラタケ科のキノコです。

主に東北地方から北海道に自生していて、特に北海道での認知度は高いそう。

天然物の旬は初夏から初秋で、ニレの木の倒木などから発生します。

また、全国各地で菌床栽培も行われていて、スーパーや飲食店などで見かけることも多くなってきました。

タモギ茸は出汁が良く出るキノコで、スープなどに入れると美味!

個人的感想ですが、ちょっと貝の出汁に似ていると思います。

売っているのを見かけたらぜひお試しあれ。

尚、β-グルカンやエルゴチオネインを多く含むという事で機能性でも注目されていて、サプリメントなどにも加工され販売されています。

ちなみに、きのこ問屋で働いていた時のタモギ茸の鉄板営業トーク・ベスト3がこちらです!

  1. 深田恭子さんがテレビで天香回味さんという薬膳鍋屋を紹介している時に『タモギ茸が一番好き!』と言っていた
  2. びっくりドンキーさんのランチの味噌汁に入っていてめちゃくちゃ美味しかった(たぶん北海道の企業だから)
  3. ジブリ映画『思い出のマーニー』でキノコ狩りのシーンに出てくる黄色いキノコはたぶんタモギ茸

 

タモギタケについてさらに詳しくはこちら↓

www.kanto-kinoko.com

 

タモギ茸の原木はインターネット通販で入手できる

タモギ茸の原木は楽天市場の『森のきのこ倶楽部』さんで購入しました。

シイタケやアラゲキクラゲなど、多種類のキノコ栽培キットの販売元として有名ですが、実は原木栽培用の種コマや、熟成済みのホダ木なども売っているんです。

タモギ茸の原木は短木2本セットで下記の金額でした。

 

商品名 販売価格
たもぎたけの成る木
(短木)
1,580円
(税込、送料別)

※埋め込みに向く期間中のみ、限定販売しているようです。

 

楽天市場で注文したところ、さっそく翌々日には自宅に到着。

『森のきのこ倶楽部』さん、相変わらず対応が早い!

森のきのこ倶楽部
タモギタケのホダ木

 

タモギ茸の原木栽培方法

タモギ茸の原木は栽培キットのように室内で育てるのではなく、土中に埋め込んで栽培します。

次の手順で栽培を始めました。

  1. 穴を掘る
  2. 袋から短木を取り出す
  3. 穴の中に短木を並べる
  4. 短木の上面を少し出して埋め込む

 

1.穴を掘る

タモギタケの原木栽培に挑戦【裏庭きのこ栽培】

タモギ茸のホダ木がギリギリ埋まらるか、埋まらないかくらいの深さの穴を掘ります。

だいたい15センチくらいが目安。

 

2.袋から短木を取り出す

タモギタケの原木栽培に挑戦【裏庭きのこ栽培】

袋を開けてホダ木を取り出します。

袋内にたまった水が出てくるのでお気を付けください。

 

3.穴の中に短木を並べる

タモギタケの原木栽培に挑戦【裏庭きのこ栽培】

木口を上に向けて、穴の中にホダ木を並べます。

短木のホダ木は木口からキノコが発生しやすいので、この並べ方が良いそうです。

袋内に入っていた水や種コマも穴の中に撒いておきました。

 

4.短木の上面を少し出して埋め込む

タモギタケ

ホダ木の木口が2センチ程度露出するように埋め込みます。

(尚、木口面が見えない程度に覆土しても発生に影響はないそう)

隙間にもしっかり土を流し込みましょう。

最後に、保湿と日光を避けるために落ち葉を掛けておきました。

 

タモギ茸の原木の埋め込み時期はいつが最適?

『今年は短木のキノコ栽培に挑戦するぞ!』と意気込んでいたものの、いつ頃に埋め込めば良いのか調べても良くわからなかったため、森のきのこ倶楽部さんに問い合わせてみました。

頂いたお返事がこちら。

埋め込みの時期についてはいつでも問題はありませんが、目安として6月中迄には埋め込むことをオススメします。

ほとんどのキノコは秋口を目安に発生しますので早ければ今秋、通常であれば来年、あるいは再来年が採取のタイミングとなります。

ほー、なるほど!

6月中旬までであれば、いつでも良いようです。

ということで露木家のタモギ茸の原木は、ぎりぎりの6月12日に裏庭に埋め込みました。

 

6月中旬頃に埋めてその年の9月に収穫出来た!

6月中旬に埋め込んだタモギ茸のホダ木、その後とくに世話をすることなくただただ放置。

水やりなども行わず、自然任せにしていました。

そして8月月末。

何気なく裏庭の花壇を除いてみると・・・

なんと、タモギ茸がいつの間にか発生して、カラカラに乾いちゃってるじゃありませんか!

タモギタケの原木栽培

 

トレードマークのカサの黄色も、すっかり色が抜けて白色に。

タモギ茸は、小さい時は鮮やかな黄色をしていますが、古くなると退色して白っぽくなってしまうそう。

申し訳ないことをしてしまいました。

それから注視して過ごすこと1週間後の9月上旬、今度はばっちり幼菌の状態で遭遇できました。

黄色が鮮やかです!

タモギタケの幼菌

 

その後も9月いっぱい、タモギタケの発生を楽しむことができました。

タモギタケの原木栽培に挑戦【裏庭きのこ栽培】

 

原木タモギ茸の収穫適期は?

タモギ茸はカサが開ききる前が収穫適期です。

目安は、カサの直径が2~3cmくらい、8分開きくらいの時。

原木タモギタケの収穫適期

 

カサが完全に開いた状態になると、日持ちが悪くなりますし、カサが壊れ易くなってしまいます。

『もう少し大きくなるかな?』と欲を出さずに、早めの収穫を心がけましょう。

収穫適期を迎えたタモギ茸は、ハサミやカッターを使い、ホダ木を傷つけないように採取します。

収穫後はホダ木にたっぷり散水し、覆土をするかワラなどをかけておけば、2~3年は収穫出来るそうです。

 

原木タモギ茸のお味は?

収穫したタモギ茸は天ぷらやバターソテー、お味噌汁などに入れていただきました。

タモギタケのバターソテー
タモギタケの天ぷら
左:バターソテー 右:天ぷら

 

菌床栽培品に比べて少し食感が固めで、繊維がよりしっかりしている気がします。

・・・これは、もしかしたら収穫適期を若干逃しているからかもしれません。

そのため、味噌汁やバターソテーは味は良いのですが、筋が口に残るような感覚があって気になってしまいました。

逆に天ぷらは、ほど良い歯ごたえと風味があってぴったり!

今回食べた中では一番美味しかったです。

それにしても、来年もタモギ茸が発生したら、もっと早めに収穫した方が良いかも・・・

何にせよ、その見極めが難しいんです👈(言い訳)。

 

まとめ

  • タモギ茸は黄色が鮮やかなヒラタケ科のキノコ
  • インターネット通販で栽培用の熟成済み原木が購入できる
  • 6月までに土中に埋めて栽培を始めれば、その年の9月頃に収穫できる可能性がある。その後も2~3年収穫できる
  • 原木タモギ茸は天ぷらが美味しかった!