キノコが生える小さな切り株『ヌメリスギタケのミニ原木栽培』

先日、キノコの話題ばかり流れてくる私のTwitterアカウントのタイムラインで、こんな投稿をお見掛けしました。

 

『ヌメリスギタケのきのこリウムだって?!何それ、楽しそう!』

ということで、早速購入して栽培に挑戦してみることに。

やってみると少し栽培に時間が掛かり、本当に生えてくるのか不安になったりしましたが、無事ヌメリスギタケの栽培に成功しました!

小さな切り株から生えたヌメリスギタケ、モフモフで可愛いかったです。

 

ヌメリスギタケがニョキニョキ育っていく様子

 

今回は、ヌメリスギタケのミニ原木のセット方法や栽培管理、楽しみ方などを紹介いたします。

 

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ヌメリスギタケとは

ヌメリスギタケ

ヌメリスギタケは、天然では夏~秋にかけて広葉樹の切り株などから発生するキノコ。

カサや軸に三角形の綿毛状のササクレが出来るのが特徴です。

また名前の通り強い粘性を持ち、この粘液が手に付くとなかなか落ちません。

ちなみに、杉茸(スギタケ)という名前なのに、広葉樹から生えるのがミソ。

間違えやすいキノコに『ヌメリスギタケモドキ』があります。

 

ヌメリスギタケは食べれるの?

ヌメリスギタケは食用になります。

実は、福岡県では既に商業ベースで栽培され、『博多すぎたけ』という名前で市場流通しています。

また、原木栽培用の種コマも販売されているので、栽培している農家さんも結構いらっしゃるのかもしれません。

残念ながら関東では販売されているところを見た事が無いのですが、味噌汁や炒め物に合い、なめこのようなヌメリとシャキシャキした食感がとても美味しいそうですよ!

※今回は、あくまでも観賞用の栽培キットですので食べません。

 

コケリウムさんのオンラインショップから購入

ヌメリスギタケが生える小さな原木は、きのこリウム用のキットや資材を販売している『コケリウム』さんのオンラインショップで購入しました。

www.kokerium.com

 

商品名 きのこが生える小さな切り株 ヌメリスギタケ ミニ(形状お任せ)
商品サイズ(約) 手のひらサイズ(形状お任せ)※通常品より小さめサイズです。
商品価格 1,980 円(税込)

※2021年1月27日現在は在庫切れとなっていました。


手のひらサイズの小さい切り株が届きました

オンラインショップでポチり、ワクワクしながら待つこと3日、コケリウムさんから小箱が届きました。

さっそく開封します。

・・・って、えっ?

 

箱の中には、想像していた以上に小さい切り株が入っていました。

ヌメリスギタケの原木

 

また全体的に乾き気味で、キノコの菌糸らしきものが見えません。

この中に本当にキノコが生きているのでしょうか?

 

ヌメリスギタケの栽培方法

何はともあれ、やってみなければキノコは生えてきません。

開封後すぐにセットしました。

 

ミニ原木のセット方法 

  1. 水道で原木を湿らせ、お皿の上に立てる。
  2. 原木が半分埋まるくらいまでソイルを敷き詰める。

    原木が半分埋まるくらいまでソイルを敷き詰める。

  3. ソイルが隠れるようにコケを配置する。

    ソイルが隠れるようにコケを配置する。

 

尚、ソイルとコケは、以前きのこリウムのワークショップに参加した際の余りを使用しました。

これらはコケリウムさんのオンラインショップで購入可能です。

 

きのこリウムのワークショップの様子はこちら↓

www.kanto-kinoko.com

 

日々の栽培管理

 ヌメリスギタケは適温で管理すれば、早ければセットしてから2週間ほどで生えてくるとのことです。

ヌメリスギタケの発生温度の目安
15~20℃

 

それまで原木の周囲に配置したコケが乾かないよう、毎日霧吹きで水をかけてあげます。

ただし、お皿の底に水が溜まり原木が浸かってしまうような状態は、水のあげすぎ。

原木が腐ったり、カビの原因となるので、その時はスポイトなどで余分な水を取り除きます。

 

尚、コケリウムさんで販売しているヌメリスギタケのミニ原木は、本来きのこリウム用のもの。

そのため、ガラス容器の中に入れて、適度に湿度を保たれる状態を想定しているはずです。

しかし、私はヌメリスギタケが育っていく様子をタイムラプス動画に収めたかったため、あえてお皿で栽培することにしました。

その代わり、最初のうちはビニール袋をかぶせ保湿し、撮影時は小型のビニールハウス内で育てました。

机の上のビニールハウス

机の上のビニールハウス


なかなか生えない・・・

セットしてから早ければ2週間で生えるはずのヌメリスギタケ。

実は、1ヶ月経っても生えてきませんでした・・・

『やはり、ガラスの中で栽培しないといけなかったのだろうか』と、モヤモヤする日が続きます。

 

その間、元きのこリウム(現在コケリウム)のガラスケースの中で、勝手に知らないキノコが生えてきたり。

きのこリウム

 

ヌメリスギタケより後に我が家にやってきた『しいたけ農園』が、とっくに育って収穫まで出来てしまったりしたのでした。

しいたけ農園

・・・焦る!

 

約1か月半後、ヌメリスギタケが生えてきた!

そんなこんなでセットしてから約1か月半後、とうとう・・・

とうとう、キノコの芽らしきものが生えてきました!

ヌメリスギタケの芽

 

良かった、ちゃんと生きててくれた!

早速、タイムラプス動画の撮影準備に取り掛かります。

ヌメリスギタケのタイムラプス撮影

ちなみに右にあるのがしいたけ農園、左にあるのはコプリーヌ栽培キット

 

ここからは目に見えて日々成長するので、とても楽しく観察できました!

キツネみたいなモフモフ感🦊

ヌメリスギタケ栽培

発生から4日目

 

ヌメリスギタケ栽培

発生から7日目

 

ヌメリスギタケ栽培

発生から9日目

 

おまけ動画:ヌメリスギタケの胞子が飛ぶ様子

発生から9日目でほぼカサが開ききったので、タイムラプス動画の撮影はここまで。

それが記事冒頭の動画です。

また、夜になってから、ヌメリスギタケの胞子が飛ぶ様子を撮影してみました。

 

しいたけ農園でも同様に胞子が舞う様子の動画を撮ってみたのですが、ヌメリスギタケの方が撮影が難しかったです。

もしかしたら、しいたけよりも胞子の量が少ないのかもしれません。

もしくは、9日目では撮影のタイミングが遅く、胞子が出切ってしまっていたのか。

2回目発生が出た際は、再度胞子が飛ぶ様子の撮影に挑戦してみたいと思います。

 

まとめ

ヌメリスギタケの原木栽培、生えてくるまではヤキモキしましたが、最後はとても楽しく観察できました!

  • セットしてから芽が出るまでの期間:42日間
  • 発生してからカサが開ききるまでの期間:9日間

小さな切り株からモフモフのキノコが育っていく様子は毎日の癒し✨

たぶん原木の中でまだ菌糸が生きていると思うので、水やりを続けながら2回目の発生を期待したいと思います。