きのこ回文
去る都電。キヌガサタケ街ぶらつけば、井戸ひとつも無し。消ゆる水滴。若き夏、切なき渇き呈する。行きしな、持つと酷いバケツ等、ぶちまけたさが抜きん出とるさ。 (さるとでんきぬがさたけまちぶらつけばいどひとつもなしきゆるすいてきわかきなつせつなき…
皆様、お久しぶりでごさいます。 おおうちもとひろでございます。 今私は正式に「きのこ回文家」を名乗っております。 なぜか。 じつは私、2023年2月20日にきのこ回文本「このきのこ」を出版いたしました! そう、これで名実ともに「きのこ回文家」。 なんな…
秋のカラマツ林に生える美味しいきのこ、ハナイグチは甲州・長野あたりでは「リコボウ」と呼ばれることがあります。 そんなリコボウを題材に歌を作ってみました! タイトルが回文になっています。 音源もありますのでぜひ聴いてみてください。 リコボウ誇り…
始めにそのきのこがあった。そのきのこは真実であり、真実はそのきのこであった。おお、愚かな人間どもよ。その名を口にするのも畏れ多い、そのお方の前にひざまずくが良い。世界に存在するあらゆる生物の頂点に君臨する王の、あまりにも眩しいその玉座の前…
※この物語はフィクションです。 ノイバラハルシメジと呼ばれるきのこがある。そもそもハルシメジにはいくつかの種類があって、ウメやモモの樹下に生えるのがウメハルシメジ、ノイバラやサクラの樹下に生えるのがノイバラハルシメジだ。他にニレやケヤキの樹…
※この物語はフィクションです。 きのこを探して森を歩くとき、その場所がなんという自治体に所属するか、私はあまり頓着しない。良きシロを求めて地図を繰れば、眺めるのは文字情報ではなく「公園や森を表す緑色がどのように塗られているか」である。地図で…
きのこ回文。 それはきのこmeets回文である。 きのこが回文に出会ったとき、そこには新奇にして未知数の物語が産まれるのである。
シイタケは平凡なきのこである。 知名度はおそらく100%。 全国のスーパーに必ず置いてあり、煮ても焼いても炒めても、生でも干しても冷凍でも(食べる時は火を通さないとダメよ。シイタケ皮膚炎になるからね)どんな料理にも合うオールマイティーさを誇る食…