季節は冬から春へ、3月になりました。
3月の3という数字に、オレンジ色の3本の腕が特徴的なサンコタケというきのこが頭を過ぎります。
サンコタケは梅雨の時期から秋にかけて竹林や林地などに発生するきのこです。
はじめは白色の卵形をしていますが、成長すると卵が裂けて開き、中から黄色やオレンジ色の3本の腕を伸ばします。
この腕が弓のようにアーチ状になり、先端で互いにくっつくことで、カニのツメの様な特徴的なフォルムが作られます。
この姿が、密教の修法で使う法具のひとつである「三鈷杵(さんこしょ)」に似ていることから「サンコ(三鈷)タケ(茸)」と名付けられたと言われています。
三鈷杵は密教法具の金剛杵(こんごうしょ)と総称されるものの一種です。 金剛杵とは、修法(しゅほう)の時に、これを持つことによって心中の煩悩を破り、本有仏性(ほんうぶっしょう)の姿を明らかにするものです。
3月は暖かい陽気に気分も軽やかになり、新しい事を始めたくなる時期。
だけども、数々の誘惑に負けてしまいなかなか始められない弱気な方も多いのではないでしょうか。
そんな煩悩を打ち破るサンコタケを眺めて過ごすのはいかがですか?
3月のスマホ壁紙用きのこイラストを作りました。(1792 x 828)
描いてほしいきのこイラストがあったらぜひコメントください。
3月も楽しい菌活をお送りください🍄