森に落ちているメロンパン？超巨大アカヤマドリに会いに行く☆きのこ観察に出かけよう☆

こんにちは。きのこのかわいさ知らしめたい！ちょこすき～☆です。

梅雨に入ると気温も上がってムシムシジメジメ、不快指数上昇中ですね。でもこんな気候はきのこにとってはパラダイスですからきのこ散策をおすすめします。

今日は夏きのこのアカヤマドリに会いに行きましょう。

アカヤマドリってどんなきのこ？

アカヤマドリは以下の特徴を持っています。

とにかく巨大！というのがこのきのこの特徴です。幼菌時は傘の色が濃い赤茶色をしていて、成菌とはかなり見た目が変わりますので注意してください。

夏から秋にコナラ・クヌギ・シイなどの雑木林の樹下で見られます。

あまり一度にたくさん生えるきのこではありませんが、とにかく色と大きさが目立つきのこなので意識しなくても見つかると思います。生えていれば、見逃す方が難しいきのこだと思います。

私もアカヤマドリを見つけると、毎回その大きさにびっくりします。大きいきのこだと知っているのに（笑）大きいきのこを見つけると、テンションが上がってきのこ散策がもっと楽しくなるので、会えると嬉しいきのこです。

アカヤマドリの傘が鳥のヤマドリの羽に似ていて、赤みを帯びていることからこの名前がついたようです。確かに色合いはよく似ていますね。

同じように鳥のヤマドリ由来のヤマドリタケというきのこもありますが、ヤマドリタケは日本では亜高山帯か北海道にしか出ません。見た目もあまり似ていません。

アカヤマドリはどちらかというと、コガネヤマドリと見間違う人が多いように感じます。私からすると、全然違うのでなんで！？と思うのですが、幼菌時の色合いが似ているので遠目に見間違えてしまうようなんです。似たような場所・時期に出ることも間違いの原因でしょうか。

それでも傘の質感や柄の模様など特徴はかなり異なりますので、きちんと特徴をひとつずつ観察すれば間違えに気づくことはできるはずです。コガネヤマドリは傘のデコボコやひび割れがありませんし、柄は独特の網目模様があります。

それなのになぜ間違えてしまうのか？以下の理由が考えられます。

そう、アカヤマドリって可食なので、食べたい気持ちがこれはアカヤマドリに違いないと思わせてしまうのです。

食目的だと目が曇るいい事例ですね。

そしてコガネヤマドリは食毒不明のきのこです。野生のきのこを採取する場合、もしかしたら毒かもしれないきのこと間違えるリスクを考えなければなりません。どうしても食べてみたい場合は専門家に同定してもらいましょうね。

私としては、きのこのかわいさは食毒に関係がないので、アカヤマドリもどうか食材としてではなく、かわいいきのことして鑑賞してみてほしいなと思います。

アカヤマドリは成長すると傘がひび割れてメロンパンのような雰囲気になります。色合いもこんがり焼けてパンそのもの。赤肉の夕張メロンパンですね、これは！

アカヤマドリは傘裏がスポンジ状の管孔になっていますので、触るとフワフワしていてなんだか質感もパンのようです。こんな異質なものが森に生えているって、本当にきのこはふしぎだなぁとしみじみと思います。

先ほどコガネヤマドリと間違う人がいると言いましたが、成長して傘にひび割れが入ると間違えることは少なくなります。このようにきのこは成長するとまったく見た目が変わってしまうものが多いので、見分けるのがとても難しいのです。

アカヤマドリはとても虫たちに人気のあるきのこで、出てきたばかりの幼菌でもかなりたくさんの虫がついています。傘はきれいに見えても、傘の裏側の管孔には虫の幼虫たちが入り込んでいることがほとんどです。

今回、傘の裏側の写真を掲載していないのはそのためです……。私の撮影コンセプトは、きのこのかわいさ知らしめたい！なので、虫さんたちウジャウジャっていうのはちょっとNGなんですよね（汗）

虫が苦手な方は特に観察時には注意してくださいね！基本的にどのきのこも虫がついていることが多いのですが、このアカヤマドリは特に虫が多い気がします。私自身は虫はわりと平気な方なのですが、さすがにウジャウジャの幼虫には背中がゾワっとしちゃいますねー。みなさんも触って観察する場合はお気をつけて。

きのこのかわいさ知らしめたい！きのこってかわいい。きのこってふしぎ。きのこっておもしろい。みなさんも超巨大アカヤマドリに会えるといいですね。