きのこ漫画 『ドキノコックス⑤ ライフガード』の巻

生きていくために知恵をしぼりはじめたドキノコックスたちだが…。

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36度8分のきのこだった。

蛇は人と比べると目が悪い生き物です。ですが視力が低いはずの蛇に対して、完璧だったはずのドキノコックスの作戦が失敗に終わったのはなぜだったのでしょう?

 

その理由の一つが、蛇の顔についている赤外線を感じることができるピット器官にあります。すべての物質は極低温をのぞいて赤外線という電磁波の一種を発しています。そして温度が高くなればなるほど、発する赤外線の量は圧倒的に増えていくという性質があります。

 

つまり蛇は温度の違いによってそこに何があるのかを感じる能力を備えているのです。そのピット器官が、暗い場所どころかたとえ目隠しされたとしても温度を手がかりに狩りをすることを可能にします。そういう意味では、蛇は視力の悪さを補ってあまりある温度を感じる目を持っていると考えることができるのかもしれません。

 

しかし今回蛇に見つかってしまった何よりの理由は、己の作戦を過信したドキノコックスが明るい日中に周囲への警戒を怠って騒がしく放浪した油断にあると思われます。

 

はたして蛇に捕らえられたドキノコックスたちは無事に逃げおおせることができるのであろうか。

 

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